ヴァン・ヘイレンに学ぶ仕事の仕組み

契約書とm&m'sのチョコレート

書籍「0ベース思考」に面白い内容があったので引用してご紹介します。


ミュージシャンのヴァン・ヘイレンは世界各地でコンサートを行う際、契約書を交わします。


その契約書の付帯条項53ページの中に「楽屋にm&m'sチョコレートを用意すること、ただし茶色だけを取り除け」と明記してあるのだそうです。


なぜこんな条項を盛り込んでいるのでしょうか。ロックミュージシャンは特殊な思考があって、わがままで意味不明なことを要求する、と常人でないことを印象づけるためでしょうか。


(m&m'sのチョコレートはこれです)

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この理由は「相手が契約書をきちんと読んでいるか確認するため」だそうです。

 

ヴァン・ヘイレンのコンサートでは、セットや演出などが非常に大掛かりです。そのため、どのような演出を行うかも含め、契約書の分量が膨大になります。


もしも運営会社がきちんとその分厚い契約書に書かれている通りにセットや演出を行わないないと、とても危険で怪我人が発生する恐れがあります。

 

そこでもしも楽屋にm&m'sチョコレートがあり、ちゃんと茶色が取り除かれていたら、この運営会社はちゃんと契約書を熟読し、言われたとおりに演出をしてくれる。それに対して、もしも茶色が含まれていたらその会社は契約書をよく読んでおらず、演出に注意しなければならない、、、と考えました。


そのためにわざとm&m'sの茶色以外を用意すること、という素っ頓狂な要求をしていたのです。


これは通常のビジネスにも応用できそうですね。私たちは相手に大事な文章を読んでもらい、理解するにはどうすればいいか?と考えると「お願いする」「何度も繰り返して指示する」などと考えてしまいがちです。


しかしそうではなく「読んでいないことにすぐ気づく」「読んでいないことによる被害が発生する前に小さい被害で済むようにする」と、「仕組み」で解決しようとしている点が素晴らしいです。


私たちはつい精神論や意識の問題にしてしまいがちですが、それを茶色のチョコレートのように「仕組み」で気づかせるやり方を大事にしたいものです。


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