間違った「おもてなし」(前編)

沖縄で中国人観光客は何を買うのか

一橋大学の米倉教授の講演会に参加してきました。


その中で興味深いエピソードがあったのでご紹介します。


米倉教授が中国・バイドゥ(百度)の方と話したところ、「沖縄に行く中国人観光客はとても多い、彼らがよく買っている日本土産は何だと思う?」と質問されました。


さて、何だと思いますか?

沖縄といえば...ちんすこう?シーサー?

私はクイズにするくらいだから普通ではないだろうと思い、ハブ酒かな、と思いました。中国人の興味は家電から「長寿・健康」にシフトしていると聞いたので。


何と答えは「夕張メロン」だそうです。


沖縄のお土産屋さんがカタログを置き、日本を出発する日にちょうど間に合うように北海道から夕張メロンを届けてもらい、それを中国人は母国に持って帰るのだそうです。


「いやいや沖縄で夕張メロンを買わなくても」と思うものの、それは売る側の私達の発想です。


私達だってロサンゼルスで(ニューヨークの)ヤンキース松井のTシャツを買う人はいるはずです。ハワイでマカデミアナッツは採れないのにハワイ土産にマカデミアナッツチョコを買いますよね。


中国人観光客は「日本のお土産」が欲しくて、その中で特に「夕張メロン」が欲しいのですから、売ればよいのです。ただそれだけのことです。


私たちは観光でもモノの販売でも「いかに○○の良さを伝えるか、わかってもらうか」という考え方でスタートしがちです。


でもそれが「良い」かどうか、を決めるのはお客様です。それよりも「お客様がよいと思っているもの」を売ったほうが短期的には利益になります。


商売は「押し付け」「思い込み」にならないよう、気をつけたいものです。


(後編に続く)