マーケティングで陥りやすい間違い1位とは

売れるお弁当を企画してください


私は自分が講師となって行うマーケティング研修で、仮想の商品企画をしてもらうことがあります。


細かいテーマはまったくの仮想の商品だったり、実際のその企業の商品の企画だったりと異なるのですが、どんな研修でも必ず出て来るタイプの商品があります。


しかし残念ながら、そのタイプの商品は実際にはあまり売れないことが多いものです。だからこそ私の印象に残りますし、「商品企画あるある」と言ってもよいでしょう。


もったいぶって前置きが長くなりましたが、ではその「みんなが提案するけど、たいてい売れない商品」とはどんな商品でしょうか。

考えてみてください。


・・・


それは、


「お客様の好みに合わせてカスタマイズした商品」


です。


たとえばお弁当なら「好きなおかずを選んで組み合わせることができるお弁当」、ホテルなら「ベッドや枕、寝具や食事などが複数用意されていて、多数の選択肢から選べるホテル」です。


これだけを見ると「でもそういう自分にピッタリの商品だったら確かに売れるんじゃない?」「商品企画としてアリじゃない?」と思うかもしれませんね。


ところがそうではありません。(もちろん絶対売れない、ということではありませんが。)


実際、そんなに「お客様の好みに合わせてカスタマイズした商品」が売れるのだったら、世の中のあらゆる商品がそうなっていてもおかしくないですよね。


では、なぜそのような商品は売れないのでしょうか。


一つの理由として「人は選択肢が多すぎると、それを幸福ではなく苦痛に感じる」ことが挙げられます。


マーケティングの有名な実験で、ジャムの試食販売の例があります。同じスーパーで、ある日は「3種類のジャム」を、別の日は「100種類のジャム」を試食販売しました。さて、どちらが売れたでしょうか?


答えは「3種類のジャム」です。普通に考えたら、100種類もある方が「たくさんから選べるし、自分が好きなジャムに出会える確率が高い、選択肢が多くていい」と思いますよね。


ところが人は選択肢が多すぎると「よくわかんないや、やーめた」と諦めてしまうのです。多くから選べる、というのはいいことのようで、裏を返すと「多くから最適な一個を選ばなければならない」というプレッシャーになってしまうのです。


次回に詳しく続きます。