その買い物に「言い訳」はありますか

人は、背中を押してほしい

モノを買うというのは、楽しい行為であると同時に苦しい行為でもある、というのが私の持論です。

 

というのは、モノに対してお金を払う、という行為は、同時に次のようなことも考えて決断しないといけないからです。

 

・本当にこの買物は正しいのか?

・もっと他に良い選択肢があったのではないか?

・自分の大事なお金をこれに費やす価値はあるのか?

 

もちろん具体的に一つずつ考えている、というわけではなく、あくまでも深層心理でのイメージです。

つまり、心のどこかで買い物をする自分にブレーキをかけているわけですね。

 

そのようなブレーキを(いい意味で)外すのに必要なのが「言い訳」です。

 

「○○だから買ってもいい/買う価値がある」と自分を納得させるのです。

 

たとえば人気の会員制スーパーの「コストコ」はそれをうまく活用しています。

 

よくコストコは「激安業務用スーパー」と言われますが、それは必ずしも正しくありません。

 

確かに安い商品も一部にありますが、むしろ高品質さや独自商品を売りにしており、重量あたり単価に換算してもさほど安くない…ということも珍しくありません。

 

ではなぜ売れるか(買ってしまうか)というと、「言い訳」がふんだんにあるからです。

 

■年会費が必要→せっかく会費を払っているのだから買わないと

■たいていは郊外に立地→車でせっかく来たのだから買わないと

■巨大なかたまりの肉→めったにこんなの買わないから、他で買えばもっと高いから、コストコならではだから

■巨大なカート→隙間があると商品を入れてしまう、カートに巨大な商品を放り込むのが快感

※「もっと小さいカートが欲しい」という顧客の要望が定番なのですが、コストコはそうしないでしょう

 

だから、普段は100円、200円にケチケチする人でもコストコではポンと2万円くらい使ってしまうのです。

 

他には日本でも流行している「オクトーバフェスト」なんかもそうですね。

 

単なる「ビールパーティー」ではただの飲み会です。それが「ドイツにはオクトーバフェストというビールのお祭りがある、それをやってみよう」ならば、堂々とビールを飲む「言い訳」になるのです。

 

品質や価格も重要ですが、それを買ってもよいと思わせる「言い訳」があるか、留意してみてはいかがでしょうか。